※今回の記事は目次の長さをご覧いただいても分かるかと思いますがけっこう長い(1万5千文字越え)です。(^▽^;)
お急ぎの方は以下の目次から興味のあるものからクリックして読んでください。
↓
大腸がんは日本人の部位別のがんの死亡数、罹患数ともにワースト2
2021年がんの部位別死亡数
男性 1.肺がん 2.大腸がん(2万8千人) 3.胃がん
女性 1.大腸がん(2万4千人) 2.肺がん 3.すい臓がん
障害年金の金額は毎年少しずつ変動がありますが、令和5年度の障害基礎年金の金額は1級で993,750円、2級で795,000円です。
そして、18歳未満の子供がいらっしゃる場合、2人目までは1人につき228、700円、3人目以降は76,200円追加です。
さらに会社員で厚生年金に加入しているなら障害厚生年金まで追加になります。
無農薬リンゴを食べたことがありますか?
無農薬リンゴと言えば、青森県の木村秋則氏が栽培する『奇跡のリンゴ』が有名です。
しかし、一般人が手に入れるのはほぼ不可能です。
なぜなら、
そもそもそのままリンゴとして流通している絶対数が少ない
うえに
古くからの既存客が毎年購入するため新規客の分がない
からです。
この、そのままリンゴとしての流通量が少ないのは、
無農薬栽培のリンゴは 虫食いや傷のリスクが高く 形も不均一で小ぶり
甘味も少なく酸味が強い
という状態のため、そのままリンゴとして販売するのが難しくリンゴジュースにして販売していることが多いのも理由だと言えます。
それでは
「木村秋則氏以外の無農薬リンゴを探せばいいのではないのか?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
そこでネットで検索してみると
『無農薬リンゴ』
『有機栽培(オーガニック)リンゴ』
『JAS認定有機リンゴ』
『自然農法リンゴ』
などの宣伝文句とともにリンゴが販売されているのが分かります。
果たしてこれらは本当に無農薬リンゴなのでしょうか?
先に答えを言いますと、
よくよく調べてみると厳密には無農薬リンゴではないものがほとんど
なのです。
ここで少し補足したいのですが、あなたは
『無農薬』『有機栽培(オーガニック)』『自然農法』の違いが分かりますでしょうか?
一般的に
農薬や化学肥料を使った農業を『慣行農法』
化学肥料や農薬を使用しないものを『有機農法』
化学肥料や農薬だけでなく人糞、牛糞肥料も一切使わないものを『自然農法』
と言います。
しかし、日本の法律規制は穴だらけで、法律が指定しない農薬を使用していなかれば農薬不使用、無農薬をうたえるのです。
こういう日本の法律のゆるさは、農作物に限らず、食品、外食業界も似たようなものです。
実例の一部として名前を出して申し訳ないのですが、『無添くら寿司』『松屋の無添加』などの例が分かりやすいと思います。
例えば、松屋の無添加は、化学調味料、
またくら寿司の無添加も化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料を使用していないことを宣伝するも、そもそもその四大添加物を認定するのが自分自身でそのリストを公開しないという有様です。
そして、くら寿司に関してはそれをネット上で「イカサマ臭い」と指摘した人を名誉棄損で訴えながら敗訴しています。
こうやって外食業界でも名ばかり無添加のお店があるように、農作物でも名ばかりオーガニックともいうべき商品が販売されているのが日本の実情なのです。
さらに今回は話がズレるので詳細を書きませんが、例え化学肥料を使わないオーガニックでも
「発酵が不十分な家畜の糞、生ごみの肥料を使うことにより、寄生虫感染リスクがあってかえって危険」
という農作物もありますので本当に油断できません。
それでも、オーガニックをうたう分、他の商品より多少はマシなのかもしれません。
例えそうだとしても、
【宣伝や広告は耳障りの良い言葉で無知な消費者を騙しているようなものが多く、自分で徹底的に調べるまでは信用しない】
ぐらいの気持ちでいた方が良いと管理人自身は考えています。
そして一番安全なのは究極的には自分自身で育てることですが、そうでなければ実際に顔を見知った信用できる知人、友人農家さんから購入するのが良いと思います。
さて、前置きと余談が長くなりましたが、ここでリンゴの話に戻ります。
管理人が調べた限り、厳密に100%無農薬、完全な自然農法のリンゴは日本の市場に存在していないです。
これは一般の青果市場だけの話ではなく、こだわった自然食品販売のお店が取り扱っているリンゴも含めての話です。
ということでこれから管理人がレビューするリンゴも、日本の法律上では無農薬をうたえる、つまりほぼ無農薬というレベルのものと思って読んでください。
さて、先ほどは日本の現状を知っていただくために、少し暗く重いことを書きました。
「利益至上主義の企業は健康や安全よりも利益を得ることを優先するため、法の穴を巧みにくぐろうとしている」
ことへの注意喚起のためです。
しかし、日本の農家さんは、例え農薬を使った慣行農法であっても真面目で真摯に農業をされている方が多いです。
そもそも現代の日本ではお金儲けだけが目的であれば、わざわざ過酷で重労働で天候に左右される不安定な農業を職業に選ばないでしょう。
特に手間暇がかかり、知識と経験が必要とされる自然農法をされている農家さんは、少しでも安全で健康に良い作物を作ろうと一生懸命です。
これから紹介する竹嶋有機農園さんも一族が引き継ぐ
「美味しく安全に安心して皮ごと食べられるリンゴを!」
という想いでリンゴを生産しています。
実際、竹嶋有機農園さんは
「リンゴの花が咲いてからは農薬や化学肥料を一切使用していない」
と言います。
厳密には、花が咲く前に一度だけ殺虫、殺菌作用を持つ『石灰硫黄合剤』という農薬を使用しているそうですが、この農薬は日本の有機JAS法で認定されており、その使用の表示義務がないものです。
そのため表題の
「竹嶋有機農園のリンゴは本当に無農薬なのか?」
に対する回答は
「日本の有機JAS法では無農薬だが厳密には無農薬ではない」
というものになります。
それでも、竹嶋有機農園さんは表示義務のない種類の農薬の使用と使用回数を公表しているそうですので、逆に信用できます。
ここまで読みご理解いただけたと思いますが、日本ではこのように有機JAS法が認める農薬を使用しても無農薬、有機栽培(オーガニック)と宣伝し販売でき、実際にそうしているのです。
そしてこういった言葉の定義の曖昧さが原因で、この竹嶋有機農園さんのリンゴも、販売サイトによって
「減農薬、無化学肥料」、「無農薬、無化学肥料」、「有機栽培」、「自然農法」、「化学農薬、化学肥料不使用」
と表現が変わってくるのです。
竹嶋有機農園さんのリンゴは多くの販売者が取り扱っていますが、管理人としてはより正確かつ詳細に説明している販売者に好感を持ちます。
つまりここで販売者の知識、意識レベル、こだわりを見極めることができるのです。
竹嶋有機農園さんのリンゴは傷やサイズなどによりC級、B級、A級、特選まであり値段が異なります。
等級によって値段が変わるのは分かります。
ただ同じ等級であっても販売者によって値段が異なるのです!
例えば上記の画像はアマゾンで販売されている竹嶋有機農園A級ふじリンゴ5キロの値段です。
自然食品たいようさんは総額5072円に対して、ネットWEB大阪支店さんは総額7000円です。
なんと2000円近い値段の差です。
もちろん、農作物は同じ等級でも収穫時期や需要供給によって値段が変動するのが普通だと言うのは分かります。
ただ同時期に同じ生産者の同品種、同等級のリンゴの値段がここまで違うのは不自然で、
値段の差=販売者が得る利益の差
のようにしか思えません。
ネットWEB大阪支店さんは注文の翌日発送と記載されているので、もしかしたらその分の手数料かもしれませんが、それにしても2000円の差は大きいです。(値打ちな方の自然食品のたいようさんは注文から1週間ちょっとで届きます。)
また、自然食品のたいようさんの説明書きに書いてある
“箱に「竹嶋農園」と印字がされております。 印字のないものは竹嶋有機農園の林檎ではありません。”
とあたかも竹嶋有機農園さんの偽物のリンゴが流通しているかのような印象を与える説明も気になるところです。
なお今回管理人が購入したのは上記のお値打ちな自然食品たいようさんの方です。
それではいよいよ味のレビューです。
竹嶋有機農園の無農薬ふじリンゴA級品は5キロで送料を除くと4622円。
購入時にその個数は分かりませんが届いてから確認すると小玉サイズで13個入っていました。
つまり1玉あたりの値段は356円です。
通常小玉サイズのふじリンゴは80円前後で購入できることを考えると4倍以上の値段です。
果たして4倍以上もする今回の無農薬リンゴのその味はどんなでしょうか?
早速半分に割り食べてみます。
、
、
、
あれっ、おかしい?
そんなに甘くもなく風味もそこまでないです。
甘くないわけではないのですが、なんとなく薄味で普通です。
正直ちょっとガッカリです。
しかし、果物は少し追熟させることにより甘味も旨味も大きく引き出されることがあります。
ということで、説明書きには
「1週間ほどで食べてください」
と書かれていましたが無視して追熟させることにします。
追熟といっても冷暗所に放置するだけです(笑)
そして1週間後、再度2つに割りテイスティング。
おっ、甘味と風味が増してる!
やはり追熟させて正解だったようです。
ということで、さらに1週間追熟させます。
すると、、、 デラウマなリンゴに変身してました!ヽ(≧▽≦)ノ
蜜もたっぷりと増えています!
(上記の半分にカットしたリンゴの画像は2週間追熟させたものです)
そしてその味も甘味、酸味のバランスが良く風味もバッチリです(b゚v`*)
シャキシャキしたリンゴの瑞々しい食感も失われていません♪
今度は芯近くまで美味しく食べることができました^^
きっと
「世紀末の北斗の拳でもここまで芯ギリギリまで食べないでしょう」
というぐらいまでキレイに食べて完食です(笑)
ごちそうさまでした♪( ´▽`)
さて、結局4倍以上という値段分の価値があったかについて管理人の所感も書きます。
まず結論として、リピ購入はしていません。
管理人は年間30箱(1箱26〜46玉)近くリンゴを購入していますが、無農薬にこだわらなければもっと甘くて美味しいリンゴもあります。
個人的に竹嶋有機農園さんのこだわりは素直に素晴らしと思い、応援したいと思います。
ただ正直2点心に引っ掛かりを感じることがあります。
まず1点目は、開花前とは言え農薬を使用していることです。
例えそれが有機JAS法が認める農薬であってもです。
実際、竹嶋有機農園さんが使用している石灰硫黄合剤をウィキペディアで検索すると、人に害があり、経口摂取すると死のリスクもあることが分かります。
もちろん、
「農薬を飲んだら危険なのは当たり前。それとこれとは話が別」
「使用量が少なく、残留農薬が検出されなければ良いんじゃないか」
というご意見があるのも分かります。
ただ世の中には最新のハイテク機器でも成分を一切検出できないがその効果は英国王室や内海聡医師も認めるホメオパシーの薬もあります。
そのため量の問題ではないのです。
信念とかこだわりの問題なのです。
ということで
「4倍以上の美味しさが感じられるわけでもないのに4倍以上の値段を出すのであれば、それはもうその農家さんのこだわりと並々ならぬ努力に対する敬意として対価である」
と個人的には思っています。
次に2つ目の理由ですが、取扱い販売者が多く説明も値段も異なることに不信感を感じるからです。
これは竹嶋有機農園さんに否はなく完全に販売者の問題です。
ただリピ購入をためらう理由になっているのは事実です。
実際、もし竹嶋有機農園さんからの直接購入できるならリピを検討していたと思います。
正直日本で100%完全無農薬のリンゴを手に入れるのは絶望的にほぼ不可能ではないかとすら思えてきます。
実際、厳密に一切の農薬を使用していないというリンゴは木村秋則氏の奇跡のリンゴ以外その存在を知らないです。
しかし、海外なら話は別です。
海外なら100%完全無農薬のリンゴはいくらでもあるのです。
家庭果樹園で完全無農薬でリンゴを育てている方達も山ほどいます。
実際カナダに住む管理人の友人もその一人です。
上記画像はその友人が実際に育て収穫しているリンゴです。(後ろに写っているのは洋ナシです。)
そして、日本で無農薬リンゴを手に入れるのがいかに困難か伝え、その友人が本当に自然栽培しているのか聞いてみると
I grew these organically – no fertilizer, chemicals or pesticides. A few of the apples got wood lice (apparently they need moisture, and some of the apples were bunched close together as they grew, trapping rainfall and sprinkler water). I just left those to be eaten on the tree and ensured the rest of the apples were able to dry as they grew.
(意訳)
「肥料、化学薬品、農薬一切不使用で育てています。いくつかのリンゴはワラジムシに食べられるもそのまま放置することにより、残りのリンゴが虫に食べられないようにしています。」
と答えてくれました。
一部はエサとして虫に与えることにより、他のリンゴは虫に食われないというのが非常に興味深いです。
普通なら少しでも虫に食べられているのを見つけたら、そのまま全部のリンゴが少しづつ食べられてしまうかも、と不安になり、躍起になって虫を駆除しようとするでしょう。
こうやって、
「すべてのリンゴを虫に食べさせないようにするのではなく、一部はエサとして与えることで虫と共存しようとし、虫もその気持ちに応えてくれる。これこそが自然農法の姿かもしれない。」
とこの時とても灌漑深く思いました。
以上、今回はただのリンゴの味のレビューだけでなく、
日本では100%無農薬のリンゴがほぼ存在しないこと
日本では有機JAS法が認める農薬ならその使用を書く必要がなく有機栽培(オーガニック)をうたえること
海外には100%無農薬のリンゴが当たり前のように育てられ手に入れることができること
などについてもお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
今回、竹嶋有機農園さんが有機JAS法が認める農薬を開花前に使用していることとそれについての管理人の見解を書きましたが、けっして槍玉に挙げるような意図はないです。
「日本のりんごは農薬と化学肥料が作る」
という人もいるように、通常なら20回以上強烈で毒性の強い農薬、殺虫剤、除草剤がバンバン使われています。
化学肥料だってドバドバ投下しています。
それを考えると竹嶋有機農園さんの一族4代にわたって引き継がれ実践されているこだわりは素晴らしいものだと思います。
個人的には日本に、消費者にも生産者さんにも地球環境にも良い農作物、農法がもっと広まり根付くことを心より願っております。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
追伸1
よく評価レビューを読むと美味しい、美味しくないと賛否両論ですが、これはもしかしたら食べるタイミングによるものかもしれないですね。
追伸2
追熟させても必ずしも蜜の量が増えるとは限りません。
今回アップした画像は最も蜜が多いリンゴのもので、他は追熟させてもここまで蜜は増えていませんでした。
また見た目の蜜が増えても、甘さに繋がらないことが多いです。
このことは色づいた蜜の部分だけを食べてみても特別甘いわけではないことからも分かります。
なお追熟は失敗するリスクが高いので試される時は気をつけてくださいね。
追伸3
竹嶋有機農園さんのリンゴを購入できるリンクも貼っておきます。
↓ ↓ ↓