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痔が引き起こす意外な症状
※2020年5月追記
かつて不摂生をしていた時にあれほど悩まされた痔ですが、ここ数年は出血することもないです。
そして管理人がかつて疑問に思い調べるも答えが見つからなった疑問
「痔は自然治癒するのか?」
についての一応の回答も見つかりました。
それは、
「腫れや出血は自然治癒させることが可能だが、痔核ができたことで伸びてしまった皮を戻すのは難しい」
というものです。
そのため、管理人の現在の感覚は、
「肛門の中に皮余りの包茎がある」
というぐらいのものです(笑)(女性読者の方には分かりづらい例えですね(^^;)
実際、内痔核ができたことにより伸びてしまった肛門の皮膚自体が元に戻ることはありませんでしたが、下痢になったり、力んだり、息み続けたりしない限りは出血もせず腫れることもないです。
また余った皮が肛門の外に飛び出しても内出血で腫れているわけではないので、お尻を拭くときに優しく紙で押さえて戻せばすぐに中に引っ込みますし、その後の違和感もありません。
ということで、余った皮が元に戻るほどの自然治癒はしないが、少しぐらい力んでも出血や腫れ、痛みが発生せず、日常生活で肛門に違和感を感じることはないというレベルにまでは十分自然治癒が可能ということです。
そして今回の記事のテーマである『痔の影響で性欲、精力、勃起力が落ちる』ということもなくなります。
あと例え余った皮を手術で取り除いたとしても、不摂生な食生活や誤った排便の仕方をしているとまたすぐに痔核ができて再発する可能性が高いと思います。
また機会があれば、痔ができやすい人や痔が落ち着いて小康状態にある人にお勧めの排便の仕方についても記事にしてお伝えしたいなと思います。
痔は排便の仕方を改めることで予防するのが本当に重要だと身をもって体感しています。(追記以上)
痔は今や世界的な生活習慣病で多くの人が悩んでいます。日本では、症状がでない人を含めると2人に1人は痔持ちで、3人に1人は痔で悩んでいると言われるぐらい、とても身近な病気です。
痔の症状といえば、出血や腫れ、痛みですが、痔を患うことにより、性欲や精力が減退し、勃起力の低下を感じている患者さんもいらっしゃいます。
今回は、医者が教えてくれない「痔がなぜ性欲や勃起力に影響を与えるのか?」の原因と対処法を探っていきたいと思います。
肛門医から見た痔と性欲、勃起力の関係
管理人は、小学生の頃からいぼ痔で高校生の頃に結さつ療法という初めての手術を受けました。社会人になってからも再発を繰り返し、何度も結さつ療法を受け、当時新しかった切らずに治すジオン硬化療法も受けました。
そのため痔の悩みや辛さはかなり分かります。管理人は痔が悪化するたびに、肛門が脱出して出血するようになり、あの嫌な痛みに耐えていました。
そんな管理人はそんなツライ痔の症状だけでなく、痔が原因と思われる精力減退にも悩まされていました。あのムラムラする性欲が湧き起こらず、勃起してもしっかりと硬くならなかったり、途中でしぼんでしまうのです。
管理人は、恥ずかしかったのですが、主治医に相談してみました。
「先生、痔になると性欲が落ちたり、アソコがあまり勃たなくなったりしますか?」
すると、その先生は笑いながら
「それは関係ないよ。痔がそういった性欲や精力に関係するなんて聞いたことない。」
と言います。
管理人は釈然としない気持ちでしたが、当時それ以上食い下がって聞くことはしませんでした。
痔になると性欲が低下する理由
今にして思えば、痔を患った時に、性欲が低下するのは、メンタル的なことが原因ではなかったかと推測しています。
男性には生理がないので、便器の水が赤い鮮血で染まったりすると女性よりショックを受けます。
そこまでひどい出血ではなかったとしても、お尻を紙で拭いた時に、血がつくだけでもウワッと少なからずショックを受けます。
また、肛門が脱出して違和感や痛みを感じている時には、どうしても気持ちも暗くなります。
それに脳の中の優先事項も生殖行動より、痔という病気を治す生存本能の方が強くなりますので、普段より性的なことへの関心が落ちても不思議ではありません。
あと、例え、ムラっとしたとしても、痔で痛みや違和感があると、神経は股間より肛門を優先して知覚しますので、すぐに現実に引き戻されてしまいます。
特に肛門は股間と距離が近いですので、股間から離れた所を怪我している時よりも、影響が大きいと思います。
以上のことから、痔は直接の性欲低下の原因とは言えませんが、間接的な原因にはなっていると考えられます。
痔になると勃起力が低下する理由
管理人は、痔によって勃起力が低下するのは、以下の3つのことが関係しているのではないかと推測しています。
痔と交感神経の関係
勃起は副交感神経が優位でリラックスした状態でない発生しないです。
ということは、痔の痛みによって交感神経が優位のままでは、副交感神経に切り替わることなく勃起もしないということになります。
また、一度勃起したとしても、痔の痛みで交感神経が優位になった時点で、勃起を維持するのが難しくなります。
そのため、痔の痛みが原因で、途中でしぼんでしまったり、中折れすることも十分にありえると思います。
痔と前立腺の関係
肛門近くの前立腺
(画像はAstellas pharmaさんから引用)
肛門から指を入れて直腸近くの前立腺を刺激するといつもよりギンギンに勃起すると言います。
ということは、逆に、痔ができる場所によっては前立腺に何らかの影響を与え、勃起力低下につながったとして不思議ではないと思います。
痔とPC筋の関係
PC筋
(画像はNaverまとめより引用)
勃起力を高める方法にPC筋のトレーニングがあります。
PC筋とは骨盤底筋(Pubo Coccygeus muscle)という排泄をうまくコントロールする筋肉で、尿道と肛門を締める役割を果たしています。
このPC筋をトレーニングしますと勃起力や持続力が上がると言います。
しかし、痔で肛門が脱出していたり、出血で痛みがあったりしますと肛門を締めることができず、PC筋のトレーニングはうまくできません。
上記の図を見ていただいても分かりますが、PC筋と括約筋は同じ直腸にあります。
そのため、痔がPC筋に悪影響を与え、勃起力、持続力の低下を引き起していたとしても不思議ではありません。
痔で性欲や勃起力が低下した時の対処法
以上、管理人自身の体験を元に、痔になるとなぜ性欲が落ち、勃起力が低下するのかについて考察してみましたが、いかがでしたでしょうか?
もし同じように痔で苦しみ、性欲や勃起力の低下を感じながらも、医者の先生から満足いく答えを得られていない方に、この記事が少しでも役立てば嬉しく思います。
なお、
「痔によって性欲や勃起力が低下する理由は分かったけど、どう対処したらいいの? 」
と思われる方もいらっしゃると思います。
それに対する管理人の答えは、
「痔が治れば自然に性欲も勃起力も回復しますのでご安心ください。まずは痔を治すことに専念してくださいね。」
というものになります。
もし痔を治さずになんとかしたい場合は、一時しのぎではありますが、
「軟膏などをしっかりと塗り、脱出した肛門を手で中に戻し、痛みを感じているようでしたら痛みどめを飲んで、リラックスできる状態をなんとか作り出すようにする」
ことになります。
また、
「痔の手術などで神経が傷つくと痔が治った後、勃起力に障害が残る可能性がありますのでご注意くださいね。」
という注意を追加で付け加えたいと思います。
痔については、今後も、痔の原因と悪化要因、医者は勧めるが実は痔を悪化させる意外なもの、痔の治療法、手術せず痔を完治させる方法などをテーマに記事を書いていく予定です。