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チアシードは本当に健康と美容に良いのか?
この数年、海外セレブのミランダ・カーをはじめ、国内芸能人ローラ、道端アンジェリカ、山田優が実践しているというスーパーフードのチアシード。
健康、美容、ダイエットに効果があると話題で、試してみたことのある方も多いと思います。
ただ実際にはっきりと具体的な効果を体感した方はどれぐらいいらっしゃるのでしょうか?
今回の記事では、チアシードに賛否両論ある医師の見解、そして管理人自身半年以上実際に摂取し検証して感じた効果、チアシードにハマった友人の思わぬ失敗談、についてお伝えしていきます。
チアシードを勧める医師の意見
チアシードは中南米原産のシソ科サルビア属ミント植物チアの種です。
このチアシードの小さな粒の中には、食物繊維、オメガ3脂肪酸、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、必須アミノ酸9種類の内8種類と豊富な栄養が含まれています。
そのため
「人の生命維持にはチアシードと水があれば足りる」
と評価され、アメリカの食品医薬品局(FDA)も栄養補助食品として効果を認めています。
そんなチアシードを実際に自ら摂取して勧めている医師が2人います。
その2人の医師の意見を以下に簡単にまとめます。
腸内細菌の権威藤田紘一郎医師
『ヤセたければ、腸内「デブ菌」を減らしなさい!2週間
藤田紘一郎氏 2017年2月初版
上記の本の中で、藤田紘一郎医師は毎日大さじ1杯(乾燥時)のチアシードを1晩以上水に浸し発芽毒を抜き摂取することを勧めています。
藤田医師がチアシードを勧める理由
- 腸内細菌の痩せ菌を増やしダイエットしやすくする
- 不溶性食物繊維と水溶性食物繊維と両方豊富に含み腸をキレイにする
- オメガ3脂肪酸が若々しい細胞膜の材料になる
- ポリフェノールやクロロゲンなど豊富な抗酸化物質が活性酸素を取り除き、シワ、白髪、ハゲを防ぐ
- 豊富なカルシウムが骨を丈夫にする
また、藤田医師はチアシードの適量は1日大さじ1杯で、それ以上は栄養素の過剰摂取になると注意喚起しています。
39種類のダイエットに失敗した女医日比野佐和子氏
『39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医は
日比野佐和子氏 2017年5月初版
こちらの女医はアンチエイジングが専門ですが、子供の頃からダイエットとリバウンドを繰り返し、自らの体で39種類以上のダイエット法を試してきています。
この本の中で著者は、色々なスーパーフードを試したものの、
「これが痩せた!というものは正直ない」
とハッキリ書いています。
ただチアシードについては、
「パンケーキに混ぜて食べた所、体調が良くなり、肌ツヤも良くなったので一番良かった」
という体験談を書いています。
そして、オメガ3脂肪酸と食物繊維を豊富に含みアンチエイジングの観点からお勧めと書いています。
つまり、チアシードでハッキリとしたダイエット効果は感じなかったものの、健康増進と肌ツヤが良くなる美容効果については体感したのでお勧めとしています。
チアシードに否定的な医師の意見
今度はチアシードに否定的な医師の医師の意見をまとめます。
独自の原始人食(パレオ)ダイエットを推奨する﨑谷博征医師
﨑谷氏はリーキーガット(LGS:腸管漏出症候群)という単語を日本で最初に広めた医師で、管理人が最近一番注目している方です。
﨑谷医師がチアシードをお勧めしない理由
- 発芽毒など捕食動物に対する様々な毒性物質を持っている
- 消化管で消化できないタンパク質を持ち、消化管微生物の発酵のエサになり、臭いオナラの原因になる
- サポニン、レクチンなど消化管粘膜にダメージを与える物質を含みリーキーガットを引き起こす
- 毒性の強いアミノ酸メチオニン、トリプトファンを含んでいる
- 慢性病の最大の原因であるオメガ3の不飽和脂肪酸を豊富に含んでいる
先ほど紹介した藤田医師と日比野女医はどちらもチアシードに含まれるオメガ3脂肪酸が健康に良いものとの前提に立っています。
「オメガ3って健康に良いから亜麻仁油やえごま油で摂取しましょう、ってよく耳にするからそうじゃないの?」
と思われた健康意識の高い方。
分かります。管理人も同じように思っていました。
この記事では詳しく書きませんが、実際、管理人は炎症を抑え健康の良いと多くの医師が勧めるオメガ3系の油を3年近く継続摂取し試行錯誤と検証をしていました。
チアシード自体からは少し離れますが、オメガ3脂肪酸についてはチアシードを語る上で外せない重要キーワードですので、もう少し話を続けます。
﨑谷医師はこちらの本の中でオメガ3脂肪酸は健康に良い所か有害で慢性病の原因と断じています。
崎谷博征氏 2017年7月初版
この本のタイトルにあるプーファとはPUFA(多価不飽和脂肪酸)のことで、オメガ3系とオメガ6系の油のことです。
本の中で、﨑谷医師は、
「不飽和脂肪酸オメガ3リノレイン酸は不飽和脂肪酸オメガ
「オメガ3系で作られるエイコサノイドは炎症をオフにする作用を持ち、これが炎症抑制による健康効果と一般的に言われているが大きな誤解。」
「オメガ3&6が必須栄養素であるということを証明した研究は存在しない」
と断定しています。
そして、オメガ3脂肪酸の危険性を以下のように説明しています。
チアシードにも豊富に含まれるオメガ3脂肪酸が危険な理由
オメガ3系プーファの免疫を廃絶してしまう働きは、ちょうど数十年間も炎症性疾患に使用されていた放射線と同じ。
放射線をあてると免疫細胞を完全に破壊することが可能。
↓
短期的には免疫を廃絶することで炎症を鎮火させることができる。
↓
数十年後、組織の萎縮(細胞死)、繊維化、ガンを発生させる
↓
オメガ3系脂肪酸が自動酸化されてできる猛毒のアルデヒドはステロイドや放射線より重篤な悪影響が長期的には出る
なお﨑谷医師は自分自身オメガ3系脂肪酸を5年以上摂取し続け、健康になる所か病気になりやすく疑問を感じていたそうです。
また数多くの患者さんにも健康に良いと信じてオメガ3系脂肪酸を摂取させたが、良い臨床結果は得られず後悔しています。
チアシードの体感効果と血液型ダイエット判定
管理人のチアシード検証と体感した効果
チアシード摂取期間と頻度
管理人は上記画像でも見ていただけるように、2017年2月から現在(2017年10月)まで半年以上チアシードを摂取していました。
摂取頻度は大体週4回前後でした。
チアシード摂取方法
管理人は上記画像のようにチアシードを1晩以上水につけ発芽毒を抜いていました。
また上述の藤田医師のように約1週間分をまとめて水につけ冷蔵庫で保存していました。
それをスロージューサーによる自作の健康野菜ジュースに大さじ2~3杯ほど混ぜて摂取していました。
※自作健康野菜ジュースのレシピについてはこちらの記事をご覧ください。
→筋トレダイエット食事メニュー 良質な筋肉つける健康野菜ジュースレシピ
チアシードの体感効果
すみません、ここまで書いておいて申し訳ありませんが、管理人は正直特に何も感じませんでした。
また汚い話で申し訳ありませんが、(飲食中の方はスルーしてくださいm(_ _)m)
排泄時にゴマを食べた時のように未消化で粒のまま出るということもありませんでした。
そのためチアシードの分解吸収は正常にできていたと思います。
※もし排泄時の便の分析、判定に興味のある方はこんな記事もあります。
なお、管理人は通常、3か月経過して特に効果を体験できないものについては検証を終了しています。
ただオメガ3脂肪酸の健康効果判定については管理人の中でもかなり悩ましく、今まで亜麻仁油、えごま油、魚油、クリルオイル、EPA、DHA、マグロのトロ、グラスフェッド(牧草育ち)の牛肉など過去3年間の中で色々検証してきていますが今だ確信を持って断定できない状態です。
そのため、オメガ3を含むチアシードの検証期間も半年以上に引き延ばしてしまいました。
ただ今現在はチアシードの摂取はしていないです。
チアシードの血液型健康ダイエット判定
管理人は昔流行ったアメリカのダダモ博士の血液型健康ダイエットも検証しています。
それによるとB型はゴマは体質に合わないそうです。
そのため未消化で粒のまま排泄されてしまうことが多かったのかもしれません。
この血液型健康ダイエットは最新の本でも2004年ですので、チアシードなど最近話題のスーパーフードについての記載はないです。
ただ、チアシードは個人的に違和感は感じませんでしたので、B型にはニュートラル(合う合わないどちらでもない)ではないかと推測しています。
なお、冒頭でご紹介したチアシードを摂取しているミランダー・カーの血液型はA型と言います。
またチアシードを推奨している上述の藤田紘一郎医師の血液型もA型です。
さらにチアシードが合っていると感じている管理人の友人の血液型もA型です。
これはたまたまかもしれませんが、チアシードはA型には合うのではないかと推測できます。
チアシードをはじめて食べた友人の思わぬ失敗談
チアシードの発芽毒を知らずに2年間そのまま食べ続けた友人Y
管理人の友人でアメリカのLA在住の日本人板前Yさんがいます。
チアシードはアメリカでも人気があり、Yさんは2年以上毎朝摂取していました。
ただチアシードの発芽毒については知らず、いつも乾燥チアシードをバナナ、アーモンドミルクと一緒にミキサーで混ぜジュースにして飲んでいたそうです。
その頃はチアシードの効果を感じることは特になかったそうです。
そんなYさんが最近一時帰国しましたので、管理人はチアシードの発芽毒や健康リスクについて説明しました。
それ以来、Yさんは水に浸して発芽毒を抜いたチアシードをいつものジュースの材料にしたそうです。
すると1週間を過ぎた頃からハッキリとある効果を感じたそうです。
それは便の種類です。
今まで下痢気味でこげ茶色だった便が、なんと黄土色で柔らかいバナナぐらいの便に変わり、量も増えたそうです。
Yさんは朝のお通じがスッキリ爽快で気持ち良いと喜んでいます。
※理想的な便と死にもつながる最悪の便について興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
乾燥チアシードを大量摂取した友人Tを襲った悲劇
管理人の友人でトラックドライバーをしているTさんがいます。
Tさんはチアシードの発芽毒のことも知っていましたが、水に浸して待つのを面倒くさく感じ、いつも乾燥状態のまま食べていたそうです。
以前ヒマワリの種にハマっていたTさんは乾燥チアシードの食感と味を気に入り、運転席に持ち込み信号待ちの度にバリボリと食べていたそうです。
乾燥チアシードの大量摂取です。
そして2週間ほどが過ぎた頃、ある異変がTさんを襲います。
それは朝の排便時のことです。
「イテテっ!」
Tさんは肛門に熱い痛みを感じます。
トイレットペーパーでお尻を拭くときにさらにツンとした痛みを覚え、紙を見てみるとなんと赤い血がついています。
さらに便器にも鮮血が!
Tさんは突然のことに驚き、有給を取って会社を休み病院に行きます。
そして診断の結果は、切れ痔。
乾燥チアシードを大量に食べ続けたため、排便時に消化不良で硬い粒のまま出てきてしまい、それが肛門を傷つけ切れ痔になってしまったのです!
これがトラウマとなり、それ以来チアシードを口にすることはないそうです。
なお切れ痔になったこと以外、不具合も健康効果も特に感じなかったとのことです。
まさか乾燥チアシードに発芽毒以外のこんなリスクがあるとは管理人も驚きました。
以上、今回は、チアシードの健康効果と危険性を検証と題して、チアシードを勧める医師の意見、チアシードに否定的な医師の意見、管理人が半年以上摂取して体感した効果、チアシード血液型健康ダイエット判定、チアシードをはじめて食べた友人の思わぬ失敗談、について記事にしましたがいかがでしたでしょうか。
今回は管理人がハッキリと効果を感じてお勧めするという内容ではありません。
また100%完全否定する内容でもありません。
そのため読者の方々の中には、
「結局チアシードは健康に良いの?悪いの?どうしたら良いの?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
最後、こういう時に管理人ならどうするのか?について管理人のマインドセットをシェアします。
100%悪いと断定できず、効果を体感している人もいるのであれば、
【とりあえず試してみて自分の体の声を聞く】
管理人は1度試して確実に合わないと感じないのであれば、3回、30日、3か月というように検証期間を延長していきます。
もし3か月試してハッキリとした効果を体感できないのであれば、単純に好きかどうか、欲求がわくかどうかで判断するようにしています。
少なくともただの惰性で漫然と継続するということはしないようにしています。
これはチアシードなどの健康食品だけでなく、サプリ、健康法、トレーニング法すべてに当てはまる考え方です。
少しでもこの考え方が参考になれば嬉しく思います。
それでは、この記事を読んでくださった方の健康を心より願っております。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
追伸
今後も管理人がハッキリと良い効果を感じたものだけでなく、合わずに失敗したもの、どちらでもなく検証をやめたもの、についての記事も書いていこうと思います。
なぜなら管理人は、この体を使った人体実験の検証を一つの臨床例、参考データとして捉えていただき、読者様のお役に立てたら嬉しい、という思いがあるからです。
そのため、一度アップした記事の内容も、その後の検証結果、新たに得た情報によっては、後日訂正や加筆修正させていただくこともあります。
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