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日馬富士暴行で貴ノ岩髄液漏れ脳脊髄液減少症のリスク!
(元画像は@niftyニュースより引用)
酒席で酔ったモンゴル人横綱日馬富士が同じモンゴル人力士の貴ノ岩の頭部をビール瓶で殴り、そのまま20発から30発手で頭や顔を殴って大けがをさせたニュースが最近よく流れています。
貴ノ岩の師匠貴乃花親方が日本相撲協会に提出した診断書には、
「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」
と書かれ、現在貴ノ岩は休場中です。
この診断の中で管理人が特に注目しているのが、「髄液漏れ」です。
髄液漏れは、外傷や交通事故が原因で発生し、自ら死を選ぶほどつらいと言われる「脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)」を引き起こす可能性があります。
貴ノ岩は力士生命どころか今後の人生すら左右しかねないほどのケガを負ったのです。
脳脊髄液減少症という聞きなれない病名に、
「脳脊髄液減少症とは、いったいどんな病気なんですか?」
と疑問に思われる方も多いと思います。
Wikipeideを見ると
「脳脊髄液が脳脊髄液腔から漏出することで減少し、頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠など様々な症状を呈する疾患である。日本の篠永正道らの医師によって提唱された新たな疾患概念であり、国際疾病分類には記載されておらず、現状では保険病名でもない。」
と書かれているように、まだ一般的な病名ではなく難病指定もされていませんが、間違いなく難病です。それも完治が難しく自殺者がたくさんいるほどの地獄の苦しみを伴う難病です。
管理人がこう断言できるのも実際に脳脊髄液減少症の男性友人が1人と、女性知人が1名がおり、間近でその症状と苦しみを見てきているからです。
ということで、今回の記事では、脳脊髄液減少症についてその原因と実際の症状、脳脊髄液減少症患者さんのED治療薬の効果について、脳脊髄液減少症患者さんに経口補水液OS-1は本当にお勧めか、ついてお伝えしていきます。
誰でも発症する可能性のある脳脊髄液減少症の原因
むち打ち症の後遺症と思ったら実は脳脊髄液減少症の可能性も
脳脊髄液減少症の患者さんは日本全国で1万~30万人以上と推計されています。
これだけ患者数に幅があるのは、脳脊髄液減少症はむち打ち症と区別がつきにくく、長らく病気として認められていなかったことも原因です。
実際、脳脊髄液減少症に唯一明確な治療効果があるとされる1回30万円ほどのブラッドパッチ治療(髄液漏れを止める硬膜外自家血注入)が保険適用になったのは2016年4月からとまだ最近のことなのです。
脳脊髄液減少症の一番の原因は頭部へのダメージ
(元画像は「医師が教える人間ドックの評判とホントのところ」より引用)
脳脊髄液減少症を発症させる一番の原因となるのが頭部へのダメージです。
例えば車に乗っている時に後ろから追突され、むち打ち症を発症するぐらいの交通事故で脳脊髄液減少症を発症することが多いのは、その時激しく頭部が揺さぶられ衝撃を受けているからです。
今回の日馬富士が起こした暴行事件でも、貴ノ岩が「右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑い」と診断されたのはビール瓶で頭部を殴打された後、グーの拳や張り手で20発から30発頭や顔を殴られているからです。
いくつかのニュースを見ますと貴ノ岩は両手で顔をガードしていたと言います。
しかし酔いと怒りで理性のリミッターが外れた横綱の張り手を一方的に受けたのです。
スト2のエドモンド本田の必殺技百裂張り手のごとくガードしていてもガンガンに削られダメージを受けたことでしょう。
実際貴ノ岩は不意を突かれた上、その張り手の衝撃は頭蓋底骨折させるぐらい強烈なものでしたので頭部へのダメージは計り知れないぐらい深刻です。
また前述した管理人の知人女性は、旦那からの殴る蹴るの激しいDVを受けたことにより脳脊髄液減少症を発症しています。
そして管理人の男性友人は、激しいボクシングの打ち合いが原因で脳脊髄液減少症を発症しています。
このように頭部への激しいダメージは脳脊髄液減少症を発症させる一番の原因になるのです。
脳脊髄液が作られる場所とその役目
(ここでの話は少し医学的で小難しい話になりますので飛ばしていただいても大丈夫です。)
さて脳脊髄液減少症の一番の原因についてはお伝えしました。
脳脊髄液減少症は文字通り脳脊髄液が漏れ出し減少することで耐えがたい様々な症状が出ます。
ここでは、脳脊髄液減少症の具体的な症状をお伝えする前に、まず脳脊髄液がどこで作られ、その役目が何なのか簡単に説明します。
上記の画像は『一目で分かるニューロサイエンス』の本より引用しておりますが、この本によると、
「脳脊髄液は主として側脳室にある脈絡叢で多く分泌される。生産率は1日300から500mlで、脳室容積は約75mlである。」
と記載されています。
脳脊髄液を作る側脳室にある脈絡叢の場所は赤線で囲んだ所で、大脳と小脳の間のまさに脳の中心部分です。
そして側脳室にある脈絡叢で作られた脳脊髄液がどのように循環しているかについては、こちらのイラストが分かりやすいです。
(イラストは「脳神経外科山村クリニック」より引用)
次に脳脊髄液の役目ですが、それは大きく分けて以下の2つです。
脳や脊髄に栄養を運び、不要な老廃物を排出
脳や脊髄を外部ダメージから保護(脳は髄液の中でプカプカと浮かんでいます。)
また脳脊髄液は上記イラストのように脳内を循環してますが、その流れが悪くなると頭蓋内圧(脳圧)が高まり脳が圧迫され頭痛を引き起こし、悪化すると水頭症になります。
逆に脳脊髄液減少症のように脳圧が下がっても頭痛を引き起こします。
以上、少し医学的な話になりましたが、脳脊髄液減少症を理解する上での基礎知識として知っていただけるとありがたいです。
さて、次からは管理人の男性友人がどのようにして脳脊髄液減少症を発症し、どのような症状が襲いかかったのかをイメージしやすくお伝えします。
実際に間近で見た脳脊髄液減少症の症状(友人Kの話)
自ら死を選ぶほどつらい脳脊髄液減少症の症状
ここでは管理人の男性友人Kが脳脊髄液減少症を発症するまでの経緯、実際の症状と経過、そして今現在についてお伝えします。
彼は発症前の20代前半当時フィットネスの人気インストラクターでしたが先輩の影響でボクシングを始めます。
当時彼の体型は筋トレ好きなこともあり、かなりムキムキの細マッチョで打たれ強さにも自信があり、性格もかなりの負けず嫌いでした。
そのためボクシングのスタイルもどんどん前に出て激しく打ち合うバリバリのインファイター型です。
ボクシングジム内のスパーリング練習では自分より大きくウエイトの大きな相手ともガンガンに打ち合います。
パンチの嵐の中、例えダウンを奪われても持ち前の負けん気と根性で無理にでも立ち上がり、意識がある限り戦い続けていました。
そんな彼が自分の体に違和感を覚えたはボクシングを始めて3年目のことでした。
ある朝いつものようにベッドから起き上がろうとすると、激しい頭痛に襲われます。
体も熱っぽくダルかったため最初はインフルエンザにかかったのだと思い、仕事を休み寝ていました。
しかし1週間寝ていても激しい頭痛と高熱、体の猛烈な倦怠感は治まりません。
それだけでなく歩こうとしてもめまいがしてふらつき倒れてしまいます。
その後彼は病院に入院することになるのですが5年間車椅子生活でした。
いつまでも続く頭がかち割れそうな激しい頭痛と死ぬほどのダルさ。
想像してみてください。
数日続くだけでも苦しいあのインフルエンザの症状が何年もずっと続くことを。
しかも当時脳脊髄液減少症には明確な治療法もなく、基本は寝る安静にするだけの保存療法です。
あれだけ負けん気が強く根性のあった彼も、あまりのつらさ、そしていつまで続くのか、治るのかどうかも分からない絶望感にも襲われうつ状態になっていきます。
交通事故などの後遺症で脳脊髄液減少症を発症した患者さん達が、その長く続く地獄の苦しさからうつ状態になり自殺してしまうのも珍しい話ではないのです。
そんな彼が自殺せずに済んだのは当時彼を献身的に支えてくれた彼女がいたことです。
彼はその後3度の手術を得て車椅子生活を脱し、今では普通の日常生活を送れるようになっています。
ただ少しでも無理をするとすぐに激しい頭痛とダルさに襲われ数日寝込んでしまうので普通の会社勤めをすることは難しい状態です。
脳脊髄液減少症患者のED治療薬効果について
さらに友人Kは男性ならではの切実な問題として勃起力の低下、いわゆるEDにも悩まされています。
彼は性欲自体は感じるものの上手く勃起できなかったり、勃起したとしてもすぐ萎えてしまういわゆる中折れするタイプのEDです。
そんな彼もED治療薬を飲むと勃起し、2回戦までできているそうです。
彼が実際の飲んでいたED治療薬について興味のある方は以下の記事をご覧ください。
但し、ED治療薬の副作用なのか、性行為と射精による体力の消耗が原因か、彼は翌日は頭痛がひどくなることがあると言っています。
彼はED治療薬以外にも1日1~2箱のタバコを吸い、ジャンクフードやスイーツも食べ、お酒も飲んでいるので、正直どこまでがED治療薬の影響なのかも分かりません。
それでも脳脊髄液減少症の方でED治療薬を試そうという方は必ず事前に医師とご相談ください。
なお管理人自身のED治療薬に対する見解は、
本当に本当にどうしてもやむを得ない時だけに使うこと
決して常用しないこと
です。
「人間危機的状況に陥ると生存本能と種の保存本能が高まり性欲が増す」
という説もありますが、病気で肉体が危機的状態にある時は射精しない方が良いです。
性欲がわかず、勃起も維持できない状態の時にはなおさらです。
実際病気の時には性欲も勃起力も自然と衰え、健康になれば自然と回復します。
それをED治療薬の力で無理をすれば、負担がかかるのは心臓です。
持病があるのにED治療薬を常用すれば心臓と血管に負担が蓄積し、心疾患を引き起こすリスクが跳ね上がります。
高齢者がバイアグラを服用して死んでいるのも心臓がその負担に耐えられなかったことが原因であることが多いです。
話が少しそれてしまいましたが、脳脊髄液減少症患者さんがED治療薬を服用するときには必ず事前に医師と相談し無理はしないでください。
またタバコ、お酒、ジャンクフードの摂取についてもありのままの状況をお伝えしましたが、それは決して脳脊髄液減少症患者さん摂取しても大丈夫という意味で書いているわけではないですのでご理解をお願いします。
脳脊髄液減少症患者さんに経口補水液OS-1は本当に良いのか?
(元画像は「経口補水液OS-1公式サイト」から引用)
あとこれを書きますと医者の意見に逆らったとして叩かれそうですが、あえて書きます。
友人Kの担当医は水分補給として経口補水液のOS1を飲むように指示しています。
しかし管理人の周りの自然療法士で経口補水液OS1やスポーツドリンクを勧める者は誰一人いません。
その理由は原材料名を見ればわかります。
経口補水液Os-1の原材料を公式サイトで確認すると
【オーエスワン】
原材料名:糖類(ブドウ糖、果糖)、食塩添加物:クエン酸(Na)、塩化K、リン酸Na、塩化Mg、甘味料(スクラロース)、香料
と書かれています。
まず、そもそも病人に添加物が入った物を勧めること自体管理人は反対です。
また糖類の詳細は不明ですが、臨床試験の論文にある原材料名の糖類の中には公式サイトにはない「コーンシラップ」との記載もあります。
コーンシラップの原料のトウモロコシが遺伝子組み換えかどうかも不明です。
もし糖類の中にコーラなどの炭酸飲料で使われているハイフルクトースコーンシロップHFCS(異性化糖、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖)も含まれていたらかなり有害です。
ハイフルクトースコーンシロップHFCS(異性化糖、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖)の有害性は少しサイトを検索するだけでも山ほど記事が出てきます。
医師の見解を見ても、例えば﨑谷博征医師はその著書『この4つを食べなければ病気にならない』の中で
ハイフルクトースコーンシロップHFCSは砂糖より早く脂肪に変換される。
砂糖の20~30倍のAGEsを発生させる。
リーキーガットを引き起こし慢性炎症を促進する。
と書いています。
また人工甘味料の害については以前プロテインの話でも書きましたが、
スクラロースは有害です。
前述の﨑谷医師は、
スクラロースは腸内の有用微生物の約半数を死滅させる毒性物質
スクラロースはリーキーガットの原因
と書いています。
フェイスブックで有名な内海聡医師は、その著書『医者いらずの食』や『医者に頼らなくてもがんは消える 内科医の私ががんにかかったときに実践する根本療法』の中で、
スクラロースは猛毒ダイオキシンの親戚
と断じています。
こう書いていきますと
「臨床試験をして医者も認めているなら問題ないのでは?」
と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし公式サイトにリンクの貼られている臨床試験結果の論文『感染性腸炎等の下痢による脱水症状患者を対象としたOS-1(食品)の水・電解質補給効果の検討一市販ミネラルウォーターを対照とした多施設共同並行群間比較試験一』を見ますと、
2003年4月から7月の約3か月の期間に31名で試した結果にすぎないことが分かります。
もちろん経口補水液OS-1が飲んですぐに健康を害する毒であるとは言いません。
ただ、これで本当に安全と言えるのか、長期摂取した場合健康に対して本当にデメリットよりリターンの方が大きいのかは疑問が残ります。
脳脊髄液減少症患者さんに限らず、経口補水液OS-1やスポーツドリンクなどを健康に良いと思って飲まれている方は今一度、使われている原材料が安全なのか、デメリットはないのかをご自身でもお調べいただくことをお勧めします。
以上、今回は「自殺するほどの地獄の苦しみ!脳脊髄液減少症の原因と間近で見たその症状」と題して、
貴ノ岩が日馬富士に受けた暴行で負った頭蓋底骨折髄液漏れは選手生命だけでなく今後の人生も左右しかねないケガであること
殴られたり、交通事故で頭部に激しいダメージを負うと誰でも脳脊髄液減少症を発症するリスクがあること
管理人が間近で見た実際の脳脊髄液減少症の死ぬほどつらい症状
脳脊髄液減少症の患者さんがED治療薬を摂取した時の効果とリスク
脳脊髄液減少症の患者さんに限らず経口補水液OS-1やスポーツドリンクは健康リスクがありお勧めできないこと
を記事にしてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたが怪我なく健康であることを心より願っております。