体脂肪率も1桁の細マッチョになるも実際にはけっこうデメリットがありました、、、
管理人が初めて体脂肪率1桁になったのは2015年8月のことでした。
そしてそれが最初で最後で、今後も意図的に体脂肪率1桁にするつもりはないです。
なぜならメリットよりもデメリットの方が多いと感じたからです。
ということで今回は
『実際になってみて分かった体脂肪率1桁のメリットとデメリット』
と題しまして
体脂肪率1桁の体の見た目ってどんなの?
管理人の体脂肪率1桁ボディのビフォーアフター(4ヶ月で18%→8%)
実際になってみて分かった体脂肪率1桁細マッチョボディの3つのメリットと5つのデメリット
について管理人自身の経験から主観的にお伝えしていきます。
なおいつものごとく余談もいっぱいですし、内容も弱者である管理人の偏見がかなり混じってますので、強靭な体を持つ方はピンと来ないかもしれません。(^^;)
ただ35歳を過ぎて肉体改造を考えている方、もともとそんなに体が強くない方(胃腸、肝臓など内臓が強くない、肩こり、腰痛などなりやすい)は読んでおいて損のない内容ではないかと思います。^^
体脂肪率1桁の体の見た目ってどんなの?
女性で6パックの腹筋は危険!女性で体脂肪率18%以下は生理不順や健康リスクが!
まず最初に大事な補足をします。
体脂肪1桁というのはもちろん男性の体のことです。
女性でも体脂肪率1桁は可能かもしれませんが健康上極めて危険だと思います。
これは管理人の仲間でトレーニングにも詳しい鍼灸師さんが実際の患者さん達を診て話していることですが、
「女性は体脂肪率が18%以下になると生理不順になったり健康問題のリスクが高まる」
と言います。
女性が割れた腹筋になるのはだいたい体脂肪率18%前後であることが多いのですが、女性で6パックの腹筋というのは男性とは比べ物にならないリスクがあることだけは心に留めておいていただきたいと思います。
実際、フィジーク系の大会でも健康美を競うモデル・ジャパンでは以前は
「女性は体脂肪率18%以上が参加基準」
と行き過ぎに歯止めをかける良識のある参加基準を設けていたと記憶しています。(2020年度の大会審査基準にはその記述がなかったので現在は違うかもしれません)
なお、管理人の一貫した望みは
「健康的な日本人が増えること」
で、これには新たに生まれる健康的な赤ちゃんのことも含まれています。
女性、特に出産の可能性のある女性が肉体改造に取り組まれる場合には男性以上に体に気を付けていただきたいと心から思っています。
と、いきなりちょっと硬くなってしまいましたが、女性の6パックの腹筋は本人のためにも赤ちゃんのためにも、こういう漫画の世界だけにして欲しいものです。(笑)
『今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画』
ちなみに管理人は胃世界転生ものやファンタジーものの漫画はだいたい読んでますが、この漫画も面白いですよ^^
同じ体脂肪率1桁でも人種や体質によってその見た目はけっこう変わります
さて、前置きの補足が長くなりましたが、男性の体脂肪率1桁の体を見てみます。
これは海外のサイトからの引用で、ツイッターでもよくシェアされてる画像ですが、体脂肪率と体型の変化が分かりやすいです。
ただ、この画像は元々が筋肉量の多い外国人がモデルですので日本人とは少し違うな、という印象があります。
日本人ですと、管理人が体脂肪率1桁を目指した2015年頃は、
「体脂肪率10%になったらクビ」
という都市伝説を持つ『EXILE』
(画像は『GOETHE (ゲーテ) 2013年6月号 』より)
『GACKT』
(画像は『GLITTER(グリッター)2014年7月号』より)
が印象的でした。
なお上記の画像はどれもただ脂肪を落とした体脂肪率1桁ではなく筋肉をしっかりと肥大させての1桁です。
もともとが痩せ型の方や持久筋の多い方は体脂肪率1桁にしても異なった印象になると思います。
腹筋が6パックかどうかは生まれつきの腱画の数で決まる
よく6パックの腹筋と言われますが、6パックかどうかは腹直筋の上にある腱画の数で決まります。
この腱画の数は生まれつきで決まり、後天的に変化することはないです。
なお6パック以外には
『アーノルド・シュワルツェネッガー氏の腹筋4パック』(Google 画像検索にて。元画像詳細不明)
『サイヤマングレート氏の腹筋8パック』(Google 画像検索にて。元画像詳細不明)
などあります。
管理人の体脂肪率1桁ボディのビフォーアフター(4ヶ月で18%→8%)
それでは管理人の体が体脂肪率1桁になってどんな風に変わったのか?
そのビフォーアフターの画像をアップします。
『ビフォー体脂肪率18%(2015年3月撮影。体脂肪率1桁を目指した2015年5月の時点もこんな感じ)』
この頃は筋トレを一切しておらず、テコンドーの練習のみ週2回1回80分ほどしていました。
なお、筋トレは高校生の時に少し腕立て、腹筋をしていただけです。
ただ、運動神経が鈍く体の使い方がド下手で力み癖もあるという弱点が天然のアイソメトリック式筋トレになっていたのかw、社会人になって筋トレやダイエットはしなくても、少し筋肉質な体型のままでした。
またこの頃は各種健康法、自然療法を実践する前で、食事の内容もかなりジャンキーでした。(^^;)
『アフター体脂肪率8.5%(2015年8月撮影。)』
これが体脂肪率1桁の時の実際の体です。
ある理由があって、腹筋を割り、体脂肪率を下げるためのトレーニングや食事法を実践していました。
自分の中ではけっこう真剣に取り組んでいたため4ヶ月ほどで18%から8%に落とすことができました。
そして、これが証拠のTANITAの体重計で測定した体脂肪率です。
余談ですが、体脂肪率は測るタイミングによって1.5〜2%ほどの変動がありました。
タニタさんの体脂肪率測定は電流の通電率で測っています。
そのため、水を飲んでから測ると体脂肪率が低く表示されると言われたりしますが(水は電気を通すが脂肪は通しにくい)、まったく逆の結果になることもあります。
不思議です(笑)
ただ管理人の経験からは、水を飲んだ後かどうかよりも、朝一番、または寝る前が、体脂肪率が低く表示されることが多かったのは事実です。
もし一時的にも体脂肪率を低く表示させたいのであれば、水を飲んでみたり、計測時間を変えてみるのも良いと思います。^^
えっ、証拠画像の8.5%は一番良い時のたまたまではないかって?(笑)
確かに良い時のものです(笑)
でも、上記の画像の頃は、一時的にはもっと下の時もありましたし、少なくともどのタイミングで測っても10%超えることなく1桁のままになるようにはしていました。
なになに、あの画像も一番良い時のたまたまなんじゃないの?w
鋭いですね(笑)
確かにたまたま陰ができて腹筋の筋がハッキリとしている画像を選んでますw
しかも、息も吐いてお腹に力もいれていますwww
ここで余談ですが、あるアメリカ在住の元パーソナルトレーナーの話ですと、映画やポスターで腹筋バキバキになってる俳優は、化粧でクッキリとした影を書いたり、時にはフォトショップのようなソフトで修正していることが多いそうです。
日本では肉体改造をボディメイクなんて和製英語で言ったりしますが、リアルにボディをメイク(化粧)しているわけですね(笑)
ちなみに映画俳優に限らず、ボディビルダーやフィジーカーの大会の時やオフ期(減量期)とオン期(増量期)の画像を見比べると驚くほど違います。
多分1年間ずっと腹筋がバキバキのままという方はほとんどいないのではないでしょうか。
そう考えますと、某肉体派俳優が短期間で痩せたビフォーアフターの画像をよくアップしてスゲーって騒がれたりするのも、ボディビルダーやフィジーカーなどプロの方達からすれば、
「ただのオン期とオフ期じゃん」
ってツッコむような話なのかもしれません。
ここで、さらに業界ネタバレ暴露の余談ですが、生まれつき筋肉質という人はもちろん、過去に一度でも下地の筋肉をつくったことのある人は、その後太ったり、メタボになったりしてもけっこう短期間でマッチョ、細マッチョの体型にすることができます。
これもマッスルメモリー(骨折して細くなった手足が短期間で元の太さに戻ること)の1種かもしれません。
なお、これは完全な推測、偏見に満ちた憶測ですが、短期間で細マッチョになったとビフォーアフターの画像をアップして宣伝している広告やサイトのモデルはこのパターンがほとんどではないかと思います。
少なくとも、一度も筋トレしたことのない方、学生時代に運動してこなかった方が30歳を過ぎて肉体改造に初挑戦し、3ヶ月とかの超短期間で宣伝モデルのように筋肉もついた細マッチョに変身、というリアルな成功事例は見たことも聞いたこともないです。
痩せるだけなら短期間でも可能ですが、それでも某パーソナルジムのような糖質制限系のメソッドは、筋肉ごと落ちてしまいリバウンドしやすい体質になってしまうリスクが高いですので気をつけてくださいね。
ということで、少しネガティブなことも書いてしまいましたが、何を言いたいかポイントをまとめます。
管理人が4ヶ月で筋肉量を落とさず体脂肪率のみ18%→8%に落とすことができたのは、取り組んだメソッドが効果的だったというのはありますが、
それ以上に
高校生時代のひと夏の筋トレ(腕立て、腹筋、背筋)の効果がマッスルメモリーとして残っていた恩恵が大きかったのではないか、
ということです。
なお、補足ですが、この話を聞いて
「あっ、俺昔運動部だったラッキー!」
と思った方と
「10代の頃のマッスルメモリーの恩恵の大きさは分かったけど、それを今聞いてももうどうしようもないし、、、」
とガッカリされた方、両方いらっしゃると思います。
管理人がこれを書いた意図としましては、
昔運動していた方には
「俺にはマッスルメモリーが残ってるから肉体改造は上手く行くはず!」
とその信念を強める材料にしていただきかったのと、
そうでない方には、
「(周りと比べて効果がすぐ出ていなかったとしても)それはマッスルメモリーの影響なんだな、気長に取り組もう」
と予め割り切り、覚悟することで挫折やドロップアウトを防ぎたいと思ったからです。
そんなこと言ったって、
「あなた(管理人)はマッスルメモリーがあった側だからいいけど、、、」
と思われる方もいらっしゃるかもしれないので補足で書きますと、管理人は勉強も運動ももともとは平均以下、というより底辺に近いです。
小学校入学時には右と左が分からず視力検査では0.1(笑)
運動神経も本当に鈍くて通知表はリアルで2で怪我ばかりでした。
ただそんな自分を自覚して、自分は人の3倍努力が必要なんだな、と割り切り覚悟を決めたことで、挫折やドロップアウトが減り、望んだことを達成するために一番必要な継続力を高めることができました。
ここでまた余談ですが、管理人が心からスゴイと思う柔道家の木村政彦氏がいます。
木村氏は元々強靭な体と才覚があるなかトップ層の3倍努力することで15年不敗、13年連続日本一という偉業を成し遂げ、グレーシー一族も認め、現代の柔道家も認める、歴代史上最強の伝説的な柔道家になりました。
「人の二倍努力する者は必ずどこかにいる。三倍努力すれば少しは安心できるというものだ。」
という『わが柔道』に出てくる木村氏の言葉は今でもよく引用されます。
ただ、管理人のようにもともと才覚がないと一般の3倍努力しても人並み(^^;)、とけっこう大変だったりしましたが、それはその分習得する楽しみやできるようになる喜びを感じられる機会が多いと前向きに考えています。
逆に元々才能があると、できるのが当たり前で面白さを感じにくく飽きやすかったりしますし、楽しく継続できないため逆に大変なこともあると思います。
人生本当に何事も継続力に比例して成果は変わりますし、これを知っていると
「継続力を高めるためにはどうしたら良いか?」
「どうしたら挫折することなく継続できるのか?」
を考え工夫するようになるのでますます継続力が高まり、成功不可避の状態になっていきます。
何やら自己啓発や成功哲学っぽい内容になってきましたが、
「自分が続けざるを得ない状況を作る」
「楽しく続けたくなるように環境を整える」
ことにより成功不可避の状態にするのはあらゆる分野、ジャンルにおいて通用する最高のテクニックだと感じています。
とにかく
【何事も挫折や飽きることなく継続さえすれば、遅かれ早かれ必ず成果はついてくる】
ということを管理人は何度も経験してきていますし、これは信念にもなっています。
と、すみません、本当にいつものごとく余談ばっかりに書いてしまっています。(^^;)
それでは次はいよいよ本題です。
実際になってみて分かった体脂肪率1桁細マッチョボディの3つのメリットと5つのデメリット
体脂肪率1桁細マッチョボディの3つのメリット
1.彼女からの好感度大幅アップ♪
管理人としてはこのメリットが一番嬉しかったりしました^^
顔の造形は他人の手による整形手術でメスを入れなければ変えられないですが、肉体改造は自分の努力で変えられます。
その努力が実り認められると本当に嬉しいものです^^
しかもそれが自分の最愛の人からならまさにその価値はプライスレスです!
2.自分への自信につながる!
モテる男は皆自分に対して自信を持っています。
少なくとも自信を持とうと努力しているか、自信のあるフリはしているはずです。
余談ですが、Gackt氏が弟と呼び数々の名言を残しているRoland氏も
「自信を持てとは言わない。自信のあるフリをしてみな!」
管理人はROLAND氏を色んな意味でスゴイと思っおり、これもセンスある素敵なアドバイスだと思います。
しかし、生真面目なタイプはその自信のあるフリが難しく、無理したとしても潜在意識からの齟齬に苦しんだり、いざという時にボロが出ます。
こういうメッキや仮初のポーズもアリだとは思いますが、真に自信のある人、努力を積み上げてきた人の前では、そのメッキは簡単に剥がれてしまいます。
ということで本題ですが、体脂肪率1桁の細マッチョ体型になるためには大なり小なり努力をコツコツと積み上げる必要があります。
これまた夜の世界の有名人エンリケ氏の言葉を引用させていただくと
「時間をかけて築いたものほど崩れにくいのです」
そのため時間、労力、エネルギーをかけて作り上げた体脂肪率1桁の細マッチョボディは自信の根拠になります。
また潜在意識はその努力をずっと見続けてきているため、アファーメーションや思い込みと異なり齟齬が起きることもなく、真のゆるがない自信へとつながっていくはずです。
そしてこれもプライスレスな価値があると思います。
3.銭湯や海で男性からも視線を集め褒められることもある(笑)
多分トレーニングしていたり肉体改造に興味のある方達だったのではないかと思います。
管理人はそっち方面の趣味はないですが、銭湯に行くと職業病のようについその人の肌の健康状態、筋肉、姿勢、歩き方などに目が行ってしまいます(笑)
これは勝手な偏見と推測ですが、
「女性の体(エロ動画)より男の体(トレーニング動画)を見る時間の方が長くなる頃に成果も出てくる」
のではないかと思います(笑)
体脂肪率1桁細マッチョボディの5つのデメリット
1.持久力が落ちて疲れやすくなる
もちろん自然と体脂肪1桁になってしまうマラソンランナーなど持久系スポーツの方々は別ですが、これは瞬発系の競技をしている方なら感じるのではないかと思います。
実際テコンドーの先輩で体脂肪率1桁にした方も、
「体力が落ち、息が上がりやすくなったためやめた」
という体験談を話されてました。
一方、管理人の知人でアマチュアボクシングの元チャンピオンの方がいるのですが、その人はパンチ力は高くても腕立ては20回もできなかったと話していました。
こういう無駄な筋力を使うことなく瞬発力を出せる卓越した運動神経を持つ方も例外になるかもしれません。
あと、もう一つ考えられる要因としては、運動量と栄養摂取量、栄養摂取タイミングが合っていなかったということも考えられます。
管理人はカロリー計算は無意味だと思っていましたし、食事のタイミングや量も適当でした。
今思えば、もしかしたら運動直前や運動中にワークアウトドリンクのように糖分(エネルギー)を適量摂取していれば持久力の低下や疲れやすさは感じなかったのかもしれません。
ここでまた余談ですが、『
グラップラー刃牙』によると、おじや、バナナ、炭酸抜きコーラは試合の合間に摂取する理想のエネルギー食のようです(笑)
個人的にはこの栄養食は食べ合わせを考えてもNGですし、ブドウ糖果糖液糖が含まれるコーラもNGなのでまったくお勧めしませんが、超強靭な内臓を持つ方なら大丈夫なのかもしれません。
逆にこのぐらいのことが平気だからこそ、猛者になっているのだと思います(笑)
さて、話を戻しますと、体脂肪率1桁というのはエネルギーのストックも少ないですし、細マッチョで筋肉量が増えるということはエネルギー消費量が増える(基礎代謝が増える)ことを意味しますので、エネルギーの摂取については通常以上に気をつけた方が良いということは間違いないと思います。
肉体労働の方、運動や格闘技をしている方で体脂肪率1桁を目指される時にはお気をつけください。
2.体が冷えやすくなる
筋肉が発達するということは血管が増え血流も良くなるため本来は逆のはずです。
また、自然療法の師は
「よく巷では体を温めろ、冷やすな、と言うが、健康なら体は冷えず温かい」
と話していました。
そう考えると、当時の管理人の体も健康とは言えない状態で、さらに肩こりや腰痛など筋肉が凝り固まりやすい状態でした。
筋肉痛になったり筋肉が硬く凝ったりすると血流は滞りやすくなるため冷えやすくなったとしても不思議ではないです。
そのため脂肪が減って冷えやすいというより、単に不健康だった、筋肉が凝り固まるような筋トレをしてしまったのが原因だったのかもしれません。
また筋肉の凝りや血流とは別の観点でこの冷えの原因を探るには、糖のエネルギー代謝の重要性を繰り返し説く崎谷博征医師の言葉も参考になります。
「糖のエネルギー代謝が高まることによって、ミラクルホルモンである二酸化炭素やエネルギーのATPだけでなく、体温が上がることも重要です。とくに、エネルギーが十分にあるときには、糖を燃焼させて体温を高めることも、健康を維持するため必要な営みです。」
と書いています。
先ほど、
「エネルギーの摂取量、タイミングが運動量と合わず持久力が落ちたと感じたのかもしれない」
と書きましたが、体が冷えやすく感じたのもこれが原因だったのかもしれません。
今にして思えば、筋肉の凝りによる血流の悪さと糖のエネルギー不足の両方ともが原因だったのだろうなと感じています。
この体の冷えについての真偽は、また改めて検証していきたいと思っています。
3.(打撃への)耐久力が落ちる
これは格闘技をしていない方には関係のないデメリットかもしれません。
また打撃をくらう経験をしていない方は読んでもピンとこないと思いますので、軽く読み流してください。
よく海外の腹筋トレーニング動画で、腹筋を固めた状態でパートナーに殴らせているものがありますが、あれはあくまでトレーニングで、語弊を恐れずに言えばマッサージに近いと思います。
表面の脂肪が薄くなれば、衝撃はダイレクトに筋肉、そして内臓へと伝わります。
もし相手が打撃の力を内部に浸透させるスキルを持っていたり、威力を完全に相手に伝えるスキルを持っていれば、脂肪の層が薄く硬い腹筋を持つ人の方が破壊しやすい、ダメージを与えやすいのではないかと思います。
実際、プロボクサーでも空手家でも耐久力がある方々の腹筋の見た目は6パックバキバキではなかったりします。
これは古今東西達人と呼ばれる方々の画像を見てもそうです。(ブルース・リー氏は例外)
そのため、ある程度脂肪の層があり、かつ筋肉もただ凝り固まって硬いのではなく弾力性のある硬さを持つことが耐久力につながると思います。
そう考えると最近の『グラップラー刃牙』の漫画の力士達の強さにも納得です(笑)
なお、ここで余談ですが、管理人が過去参加させていただいたロシアのシステマのクラスのインストラクターの1人は、冗談ながら
「システマのデメリットは続けるとお腹が緩みタプンとしてくること(笑)」
と話していました。
システマでは打撃の威力を腹筋を固めて受けるのではなく、体から受け流して逃がすようにします。
なぜならシステマでは筋肉を硬く硬直させる緊張はテンションと言って、
体の本来の動きを妨げるもの
そのテンションがかかった部位はそこを起点として崩されやすくなる
と考えているからです。
ちなみに、システマの創始者であり答えと言われるミカエル・リャブコ氏の体に触れさせていただいたこともありますが、ガチでハンパなかったです!
これは2018年5月に名古屋で開催されたシステマセミナーに参加させていただいた時に一緒に撮らせていただいたミカエル・リャブコ氏の写真です。
世界の中でも間違いなく猛者の集団と言えるロシアの特殊部隊スペツナズに入ることができその訓練に耐えられるというだけでもスゴすぎですが、その過酷で厳しい訓練をこなすことができる筋肉の上に厚い脂肪の層がついています。
冗談ではなく北斗の拳のケンシロウレベルの技量を持つ格闘家でないと打撃を効かせるのは無理なのではないかと思いました。
なおシステマのマスター達のパンチは腹筋の強さ、硬さに関係なく体の内部にドスンと入ってくるタイプのもので、打撃慣れしたフルコン空手の猛者でも、これは根性とか気合で耐えられるタイプの打撃ではないと語っています。
よく屈強な体を持つ者が一撃の、一見軽いパンチで崩れ落ちる動画がありますが、一度でもその打撃を自分の体で受けたことがあれば、あれは演技やヤラせでなくガチということが分かります。
上記の動画はシステマ創始者ミカエル・リャブコ氏のパンチの動画で、画像は荒いですが、腹筋で耐えられるパンチと、そういうのを超越したパンチの違いが分かりやすいと思います。
受けた後ああやって姿勢を崩すか、衝撃を抜く呼吸をしないとリアルにトラウマになります。
さきほど筋肥大におけるマッスルメモリーの話をしましたが、筋肉はこういう特殊な打撃の恐怖も記憶すると冗談でなく思います。
システマでは打撃練習の後、その打撃を打ったインストラクターがその箇所を優しくなでたり、痛いの痛いの飛んでけ、のように何かをつかんで下にポイっと投げるような動作をしますが、それも相手の筋肉にトラウマを残さないためのものだったりします。
と、少し話がそれましたが、こういう特殊武術系の打撃を抜きにしても、体脂肪率1桁の細マッチョボディでは、通常の打撃の衝撃も内臓に響きやすく感じ、自分の耐久性が落ちたと感じたのは事実です。
4.持病の慢性的な腰痛が悪化
まず先に補足ですが、腰痛の原因はたくさんあります。
一般的には背骨周りの脊柱起立筋が傷ついてと言われますが、他にも脚の筋肉が凝り引っ張られることで腰に痛みが来ることもあります。
ただ原因は複数あるにしろ、腰回りの筋肉が硬く凝り固まっているという症状は同じです。
また腰ではなく肩ですが、肩こりの原因は肩回りの筋肉が同じ姿勢を取り続けることで硬く固まってしまうこと、と言われます。
つまり、どの部位の筋肉にしろ硬く凝り固まらせるのは百害あって一利なしです。
実際、管理人の腰痛が悪化したのも腹筋を鍛えたことにより腹筋が普段から収縮気味で背中側の筋肉が引っ張られていたのが原因だっと思います。
これは、ゴールドジムのベテラントレーナーも心酔するアメリカ在住の元トレーナーが話していたことですが、
「体の片側だけを鍛えるのはNG」
です。
そうでないと、骨格筋が歪み、姿勢が悪くなったり、関節に痛みを生じるリスクが高まります。
そしてこれは完全に管理人の自業自得ですが、まさにその通りになりました。
短期間で見た目の筋肉を発達させ、細マッチョに見せるには、大胸筋、腹筋、大腿四頭筋など体の表の筋肉を鍛えるのが効率が良いのは間違いないです。
なぜなら素人や普通の人はたいていは体の表の筋肉を見ます。
体の表よりも裏側の筋肉に注目するのはトレーニングしてる人だったり玄人だったりします。
管理人は当時見た目の筋肉ばかりに意識を向けていましたので、筋トレで鍛えたのはほぼ表の筋肉だけです。
するとどうなったかと言いますと、
・大胸筋の収縮で肩が前に出るようになる
(普通の立ち姿勢の時に、手は太ももの横ではなく斜め前に位置するようになる)
・腹直筋の収縮で猫背ぎみになる
・太ももが外側に開きぎみになる
というように完全に骨格筋のバランスが崩れ体が歪みました。
イメージしやすいように画像を貼ると
こういうボディビルダーのゴリマッチョのポーズのような歪み方でした。
その結果、肩回り、腰回り、股関節回りすべて硬く凝り固まりやすく、慢性的な肩こりや腰痛が発症しやすくなりました。
ということで、これは正直、体脂肪率1桁かどうかというよりも、もともと歪み気味だった体に誤った筋トレを重ねたことが原因だったりします。
ただ見た目だけの細マッチョボディを短期間で効率重視でつくるとこういうことになるリスクがあることは知っておいていただきたいと思います。
ちなみにこの体の歪みを治すのにはかなりの時間が必要になります。
実際、慢性的な肩こりや腰痛から解放されたのは脱筋トレ、脱ストレッチをして、初動負荷トレーニングを本気で2年ほど取り組んだ後でした。
この歪みを治す話についてはここでは割愛しますが、もともと肩が凝りやすい方、腰痛になりやすい方が肉体改造に取り組む際には、通常以上に気を付けてくださいね。
あっ、そういえば以前、
という記事にてこの辺の話を書いていました。
よろしければ本記事と併せて読んでみてください。^^
5.体が力みやすくなる
先に補足しますと、体脂肪率1桁の人がそうなる、というよりも細マッチョを目指しているうちにそうなってしまったという感じです。
そういうことかと言いますと、瞬発系や持久系でなく、筋肥大させるための筋トレには力を入れ続けるという動作が必要になります。
この力を入れ続けるというのがまさに力みです。
そして管理人の知る限り、運動、スポーツ、格闘技、武道、すべておいて、力むのが良い場面というのは一つも思い浮かびません。
というより力みは完全に邪魔で、いかに力まないようにするか、力みを抜くかが上達のポイントだと思います。
管理人は子供の頃から運動神経が鈍かったのはこの力み癖、力を発揮するには力むのが良いという誤った思い込みによる所も大きいと思います。
余談ですが、この力んで力を出すというのは、多分漫画、アニメ、戦隊ヒーローものを見て刷り込まれたと推測しています。
ピンチに陥ったり、敵に囲まれた主人公が、ウーンと力んだ後(力を溜めた後)、トーっと一気にその力を解放するというよくある場面です。
ただ、それは完全な演出です(笑)
空気のない宇宙空間なのに音がするガンダムやSF映画と同じく100%演出です。
幼心にこの演出を真に受けて以来、大人になっても長年信じていた管理人は本当にバカだったと思います(笑)
さらに恐ろしい余談を書きますと、力んで力を出すのは死ぬリスクもあります。
力んで力を出すことをヴァルサルヴァ法と言いますが、ウィキペディアにも、息を止めて血圧が上昇することで
循環器系の疾患をもった人は、ヴァルサルヴァ法で死に至ることもある。
と書かれています。
そして、日本のボディビルディング界の先駆者である窪田登氏の本
の23Pにもこのバルサルバ(怒責)についての考察が出てきます。
著者は、筋トレ練習者が短命になることについては疑問を呈していますが、怒責を避ける呼吸法を本の中で紹介しています。
また、
ボディビルダーの元祖ユージン・サンドウ氏がバルサルバ(怒責)法で片手で車を持ち上げ2年後大動脈瘤で死亡
日本のボディビルダーの元祖若木竹丸氏も晩年脳梗塞で半身不随
という事例を見ても、息を止め力んで力を発揮する(=バルサルバ(怒責)法)はやめておいた方が無難だと思います。
なお、スポーツ、格闘技、武道などにおいて、大きな力を発揮させるにはその直前にどれだけ力みが抜けてリラックスできているのかがポイントだと管理人は体感しています。
実際、このことは管理人が読み物として楽しんでいるプリズナー・トレーニングシリーズの最新刊
の中でも、
【パワー=筋力×スピード】
と定義されています。
また極真空手の大会で優勝しK-1など格闘大会のドクターも務める医師が書いた本
にも
「瞬発力」は筋力とスピードだ!
とドンピシャで同じことが書かれています。
と、まぁこうやって力むことの弊害を力説しているのは、管理人が本当にこの力み癖に悩まされ、今なお悩んでいるからです。
特に現在は体操技を練習しているのですが、力み癖は体操の大敵で、習得スピードが遅くなるだけでなく怪我や故障のリスクも高くなります。
それでも、このやっかいな力み癖は見かけの筋肉を作るのだけにはかなり役立ったのは事実です。
逆に管理人の周りの運動神経の良い人達は体を連動させて効率良く使う習慣が身についてますので、無駄に力んだり、息を止めないにしろ力み続ける筋トレは違和感を感じるのかやりづらそうで、見かけの筋肉も発達しにくいようでした。
もしかしたら、運動神経の良いアスリートや武道家は、体のスムーズな連動を妨げたり、関節可動域をせばめたり、体が重くなったり、エネルギーを余計に消費してしまう見かけのための筋肉をつけることを体が本能的に嫌がっているのかもしれない、だから見かけ上の筋肉はつきづらいのでは?、と非科学的なことも思いました。
ただ、さきほど紹介したプリズナー・トレーニングの本33Pでは
パワー(筋力×スピード)を出すには、多くに筋肉をすばやく統合的に動作させる必要がある。
筋肉を分離させ、しかもゆっくり鍛えることは、実際には、すばやく動かない筋肉系や神経系をわざわざつくっていることになる。
現代的なジムでのトレーニングは、アスリートをのろまにする!
と、まさに管理人自身が体感して納得していることをドンピシャで指摘しています。
ということでまとめですが、
見かけ上の筋肉をつくることと、実際に使える筋肉をつくることは完全な別物であること
力み癖は見かけ上の筋肉をつくるのには役立つが、実際に使える筋肉をつけるには邪魔にしかならないこと
をここでハッキリと断言させていただきます。
さらにオマケで言えば、力んで力を出すのはヒーローではなくファイナルファイトのアビゲイルです!(笑)
すみません、昔ファイナルファイトが大好きでついつい画像探してアップしてしまいました。(^^;)
おまけ 体脂肪率1桁だと水の浮かばず沈むので泳げなくなる?!
あっ、最後に一般的に言われている体脂肪率1桁マッチョのデメリットの中に
「体脂肪率1桁のボディビルダーは水に浮かばず沈むため泳げなくなる」
なんて説があります。
先に謝りますが、管理人は泳ぐのが趣味ではないですのでこれは検証できていないです。(^^;)
管理人が体脂肪率12~13%ぐらいの時には海では泳げましたが、海は海水で比重が高いので、影響が少なかったのかもしれません。
なお、管理人のテコンドー仲間で自衛隊員のS氏は体脂肪率1桁の痩せ型ですが、S氏は体脂肪率が低い時の方が水に沈みやすく泳ぎにくいと話していました。
あと、筋肉質なスイマーは、その沈みやすさを利用して、水を多くかくことで速く泳げる、という意見もあります。
そのため脂肪より比重の重い筋肉は沈みやすいのは確かですが、泳げなくなるほどとなると、先ほどのプリズナー・トレーニングの表紙に出てくる『刃牙』のビスケット・オリバ(ミスターアンチェイン)
並みの筋肉量を持つ海外の巨漢ボディビルダーぐらいではないかと推測しています。(笑)
ということで、今回も余談だらけで、メインテーマである体脂肪率1桁細マッチョのメリット・デメリットについても完全な主観的な内容でしたので、一般の方、強靭な体を持つ強者の方々はピンとこなかったかもしれません。
さらに体脂肪率1桁細マッチョを良いとも悪いとも結論付けていないですし、そんな中の見解ですので、余計に意図が伝わりにくくなってしまったと思います。
管理人の意図は、
自分の体験を1つの臨床例としてシェアすることで今後肉体改造を目指す人に対して少しでも役立てれば良いな
というものです。
もちろんデメリットはその人の元の体の状態、やり方、目的によって異なってきます。
また繰り返しになりますが、管理人は体も弱く、運動神経も鈍いという弱者でしかもアラフォーです。
そんな管理人だからこそ感じたデメリットだということもご理解いただけるとあるがたいです。
また、管理人の特性(弱点)を活かした弱者目線だからこそ、強靭な体を持つ強者が書く一般的なトレーニングサイトには載っていないような内容になります。
それに体脂肪率1桁細マッチョを良いこととしてブランディングしているアーティスト達も決して言わないようなデメリットをお伝えできたと思います。
男性なら人生で一度は自分が望む肉体改造に取り組みたくなることがあると思いますが、
管理人が願うのは
焦って体を壊したり
こんなはずではと後悔することなく
健康優先の方法で
自分が本当に望むこと、やりたいことを実現できる体を手に入れていただきたい
ということです。
こんなマニアックで余談だらけの記事をここまで読んでくださった、体に真剣で意識の高いあなたの肉体改造が上手く行き、良い結果になることを心から願っています。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。^^
追伸
本当はもっと早くたくさんの記事を書きアップしたいのですが、前回の記事から半年近く間が空いてしまいました。
次の記事をお待ちくださったいた読者様には本当に申し訳ないと思っております。
なお、これは言い訳として聞いていただきたいのですが、おかげさまで当ブログは2016年2月1日に最初の記事をアップしてから4年半近くになり記事数も100を超えています。
そして以前アップした記事の内容を今現在の管理人はどうとらえているのかを知っていただきたと思い、古い記事から順番に追記、編集、補記していっています。
現在まだ14個の記事にしか完了していませんが、今後引き続き新たな記事の更新を進めると同時に、追記作業を進めていく予定です。
記事によっては追記の量も多かったりしますが、別の記事にして記事数を増やすより良いかなと今は判断しています。
ということでもしよろしければ、お時間ある時に昔の記事も再度読んでいただけますとありがたいです。
なお、追記した記事には最初のタイトルの下に、“2020年~月追記”というように赤文字で書いていますので、それによって追記済の記事かどうか見分けていただきたいと思います。
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